屈辱の雇用局ワーカーズ

アステルリーズ雇用局傘下のプロ野球球団、雇用局ワーカーズ。

 

今年も有望な新人を獲得するために、雇用局ワーカーズのオーナー兼ピッチャーひろこが2023年度新人選手選択会議に参加した。

 

そこで見事にアステルリーズの怪物、殺人投法のリリーを1位指名で獲得した。

 

 

しかし期待の新人リリーとはいえ、チームには不動のエースひろこがいることからピッチャーとして活躍するのは後5年は待たないといけないと言われていた。

 

 

さらに先輩の猫からパシリにもされてしまう始末。寮からも締め出され、リリーは植え込みで野宿することになった。

 

 

他にも選手兼内野守備走塁コーチのゾアレに守備が下手くそと言われ、毎日千本ノックを受ける日々。

 

 

リリーの精神は日に日にすり減り、もはや先輩の発言に対して否定的な返事をする余裕など残っていなかった。

 

 

 

 

 

 

ある日リリーはひろこと猫がリリーを潰そうとする会話を聞いてしまう。

 

 

 

このままでは潰されてしまうと思ったリリーはその日の練習中、セツに送球すると見せかけてひろこの右ひざに火の玉ストレートを放った。

 

 

殺人投法を活かした火の玉ストレートにひろこの右ひざは耐えることができなかった。

 

 

こうして、邪魔な雇用局ナインを潰す方法を覚えたリリーはその後もチームメイトの右ひざに火の玉ストレートを叩き込んでいくのだった。

 


ミンスターナッパーズ戦

雇用局ワーカーズはミンスターナッパーズとの試合を控えていたが、リリーによって15人の右ひざが破壊されたため、この日は6人しかメンバーが揃わなかった。

 

最初に右ひざを壊されたひろこがなんとか復帰したものの選手生命としては終了していたため、とりあえずファーストで打順も最後にされた。

 

この日の雇用局ワーカーズのスターティングメンバーは下図のようになった。

 

 

一方で、ミンスターナッパーズのスターティングメンバーはこちら。

 

 

試合中はゾアレの途中退場や、猫が外野で宴会を始めたりと雇用局ワーカーズはまともにプレイをさせてもらえなかった。

 

 

 

結局、試合は33-4で負けた。

  

 

 


後日

雇用局ワーカーズのメンバーたちは試合に負けた腹いせにナッパーズナインをひとりずつしばくことにした。

 

一匹ずつ見つけ出しては、全員で囲ってしばく。

 

 

ナ ッ ポ 見 っ け !

 

 

 

 

 

こうしてナッパーズナインをチームメイトたちと共にしばくことで、不和だった雇用局ワーカーズの結束力は強まったのだった。

  

 

めでたしめでたし。

 


Comments

“屈辱の雇用局ワーカーズ” への1件のコメント

  1. な阪関無

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