2023年12月20日
3代目局長が退任した。
局長を後任に託し、愛車のウリボのエンジンをふかし、帰宅する途中に、それは起った。
みるからに怪しい集団に煽り運転をされた挙句、囲まれてしまったのだった。
囲まれたひろこは座るしかなかった。
この集団のひとりのモモカが左手でひろこのアホ毛をにぎりしめていると、他のメンバーが口を開いた。
しびれをきらしたあまにゅんがモモカの左手をはらいのけ、手刀でひろこのアホ毛を切断した。
頭から跳ね上がったアホ毛が地面に落ち、身体から切り離されてもなおビクビクと動いている。
アホ毛の命が絶えて動きを止めたと同時にひろこはあまりの痛みで気を失っていた。
それから10日後
意識を取り戻した時、ひろこの身体は拘束されていた。
ひろこは何が起こっているのか見当もつかなかったが、混乱した頭で理解できたのは自分の胴体が緑色になっていることだけだった。
混乱してるひろこのいる部屋に白衣をきたアヤしい人物が現れた。
ひろこと目が合い、状況を理解したその人物はひろこに説明を始めた。
彼女はかりん博士。
悪の解雇結社ヒッキーに協力させられ、ひろこの身体をバッタの能力を持つ改造人間に改造するよう指示されていた・・・ところをばらんの能力を持つ改造人間にガッツリ変えていた。
※ばらん
さらに、ひろこの胸につけられた氏名欄には寿司とばらんがついていた。
この寿司からばらんを引きはがすときに生み出されるエネルギーを利用して仮面バライダーに変身することができるという。
他にもかりん博士は、ひろこには残りの脳改造が迫っていること、雇用局にヒッキーの手によって新メンバーがわんさか入り、雇用局の支配を目論んでいることを教えてくれた。
かりん博士は雇用局の平和を守るためにばらんの力を手に入れたひろこの拘束を解除し、そのまま下水道に流した。
こうしてひろこは、下水道を流れながらアホ毛の生えた普通の人間に戻れなくなった悲しみを仮面の下に隠し、「雇用局の平和」を守るために悪の解雇結社ヒッキーと戦うことを決意したのだった。
激闘の日々
既に雇用局内にヒッキーが潜入し、誰が敵か味方かもわからないひろこは一般局員に成りすまして、表面上は無害な局員を演じつつ裏でヒッキーと戦うことに決めた。
こうして、この日から雇用局内でも孤独の道を選んだひろこだったがその道は苦難の連続だった。
そのひとつめは局内に戻ったときはヒッキー側の印象操作で一度もしたことがないのにセクハラ野郎とされていた。
※ヒッキーの汚い印象操作の一例
時には、尾行のためにばらんの姿を活かして開拓局前の植え込みに擬態するも隠れていることがバレたり。
※ひろこの機転でごまかせた例
またある時には仮面バライダーであることがバレそうになるも、別のキャラクターとすることで正体がバレずにすんだ。
※安定しないキャラ付け
仮面バライダーの戦いはまだまだ続く
ヒッキー本部から送られてくる怪人との闘いもある。
ときにはツッコミ怪人アイスノンと激闘を繰り広げた。
※えぐいツッコミで死にかける仮面バライダー
どんな強敵が現れても、何度ピンチになっても必ず最後には勝利した。
こうしてなんとかみんなとのSS会を開ける程度には雇用局の平和を維持したのだった。
裏で仮面バライダーが命をかけて戦っていることなど誰も知らない。
悪の解雇結社ヒッキーの魔の手から雇用局を守るために、ひろこは今日も自分の悲しさと苦しさを仮面で覆い隠す。
ヒッキーの親玉はいまもどこかでひろこを監視しているのかもしれない。
その答えは、誰にもわからない。
たたかえ仮面バライダー、雇用局の平和を取り戻すその日まで。
次回、「恐怖!!アステルリーズのアイアンマン」にご期待ください。
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