命がもったいない

 

 

その男、セツは面接中にそう言った。

 

しかも、本物のデスノートを持っているとのことで実演してくれるらしい。

 

面接官のひろことアークは、何を言っているんだこいつは状態だったが、黙ってみていた。

 

セツが書いたノートには

 

「mizuwo カツオを釣った嬉しさで狂って死ぬ。」

 

と書いてあった。 

 

 

あまりのバカバカしさにひろこは笑ってしまったが、このときはまさかあんなに恐ろしいことが起こるなんて、思ってもいなかった。

 


漁港の犠牲者

いつものようにmizuwoがカツオを狙っていた。が、今日もカツオはかからないと諦めかけたその時。

 

 

 

 

カツオが、釣れた。

 

 

夢にまでみたカツオ。初めての1匹をようやく釣り上げた。

 

ここからmizuwoは、100匹、200匹とカツオを釣り上げていく。

 

はずだった。

 

 

そういって海に飛び込み、消えた。

 

 


二人目の犠牲者

ひろこはセツの発言に相変わらず大笑いしていたが、ブログの妖精ノアからmizuwoが死んだことを告げられ、事態の深刻さに気が付いた。

 

仲間を殺された怒りでアークは、セツのデスノートを奪い取ろうとする。

 

 

セツはアークをかわして

  

 

そう言って、セツはデスノートに「アーク パリピ風に雑に死ぬ。」と書いた。

 

  

 

アークが、雑に死んだ。

 

 

殺されるかもしれない、と思ったひろこは、チームにセツを受け容れざるを得なかった。

 


対策

デスノートで人を殺すには、対象者の「顔」と「名前」が必要だ。

 

「顔」については、ひろこちゃんのキュートフェイスがバレてしまっている。

 

しかし、「ひろこ」という名前は偽名だ。本当は男だからこんな名前なわけがない。

 

ひとまずはこれで、すぐに殺される心配はない。

 

それでも早く、セツからデスノートを取り上げなければ雑に被害者が増えてしまう、と思ったひろこは攻めの一手を講じるのだった。

 


攻めの一手

作戦決行の日。

 

ひろこはセツを呼び出した。

 

 

 

 

ひろことセツはかなり仲良くなった。もちろん貴様を捕まえるためだ。

 

仲良くなったフリをしてデスノートを奪う、完璧だ。

 

怪しまれないように、にこやかにセツに近づく。

 

 

デスノートを盗れる、と思った瞬間、セツが後ろに飛びのいた。

 

 

なにやらとんでもない発言をしながら、デスノートを書き、腕時計をみる。

  

そして死のカウントダウンをした。

 

 

 

心臓麻痺になる40秒が経過した。

 

しかし、

  

ひろこは生きていた。

 

セツは驚いてひろこの顔をみる。

    

 

 

ひろこがセツのデスノートをとりあげた。

 

デスノートに書かれた名前を見てみると、そこには「ヒロコマン」と書いてあった。

 

こう書かれることをひろこは分かっていた。

 

なぜなら、セツが数日前に

 

 

と呼びだしたからだ。

 

さらにひろこは、セツが「相手の名前が分かる死神の目」の取引をしたことも確信していた。

  

ニヤニヤしながらひろこは言った。

  

 

驚いたセツが死神と思っていたものを見る。

 

 

そう、セツが死神と思っていたのは、ひろこのブログが不調の時に生まれてしまった何かよく分からない妖精だった。

 

この妖精の胡散臭さなら、死神っぽい空気も出せる…、ひろこの狙いは的中した。

 

この超自然的なわけわからん妖精に死神を騙らせて、「人の名前が変な風に見える目」の取引をさせたのだった。

  

  

  

場が何故か静まり返る。

 

  

そこに突如現れたクラインが、ひろこからデスノートを取り上げる。

 

  

 

そういいながら、デスノートを燃やした。

 


解決

デスノートがなくなったことで、問題は解決した。

 

これで誰も殺される心配はない。さらにひろこにとっては自分のIOの高さを再度確認できる良い機会になった。

 

うなだれているセツにひろこが煽る。

 

 

命の危険がなくなったひろこは無敵だった。

 

そんなひろこにセツは

  

 

ヘッドロックをかけた。

  

 

首の閉まったひろこから変な音がでた。

 

 

 

こうして、ひろこは死んだ。

  

 

にんげんっておもしろ。


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